マユ先生のワキガ対策:ワキガと汗の関係
「というわけで、ワキガと汗の関係が明らかになったわ。いわゆる体臭っていうのは、汗と皮脂分が混ざって雑菌などが繁殖することによっておこる。アポクリン汗腺のおおいワキからおこるニオイがワキガっていうわけね」
「はい」
「じゃあ、人間はなぜ汗をかくと思う? っとこれはさっきのページで説明したわね」
「体温を調節するため、ですよね?」
「そのとおり。汗によって体温を上手く調節できないと、熱中症といって、場合によっては死んでしまうこともあるわ」
「ええ?! 汗って、ニオイやワキガの元になって厄介だと思っていたけど、結構重要なんですね・・・」
「そのとおりよ。
細かい計算は省くけど、体重が70キロの人が100ミリリットルの汗をかいて、その汗が蒸発すると、約1度体温が下がるわね。人間は、一日に1~1・5リットル程度の汗をかくといわれているわ。そのすべてが気化熱として体温を奪うわけじゃないけれど、まあ8~13度とか、それくらいの体温を奪っていっている、と見て間違い無いわね。これが、温熱性発汗というものよ」
「夏場とか、カレーを食べて汗をかきすぎると、一瞬寒くなったりするのはそのせいなんですね」
「そう。あと、お風呂から出る前に冷たい水をかぶるという健康法があるわね。これは汗腺の出口が引き締まって、汗が出なくなる結果、湯冷めしない方法としてたまに紹介されているけど、お布団に入ったあとで暑くなって汗をかいたり、布団をはねてしまったりして、明け方に風邪を引いたりするから、避けたほうがいいわね」
「それで、カレーなどの香辛料料理や、チョコレート・チーズ・あるいはタバコなども感染を刺激して汗をだすわ。これらは、くりかえすけれど味覚性発汗。カレーなどの料理は、この味覚性発汗をうまく利用して、体温調節をしようという伝統の知恵なわけね」
「で、もうひとる、いわゆるあぶら汗、というのがあるわね」
「あの、がまがえるの・・・・」
「あなた、いつの生まれよっ」
「とにかく、緊張・驚き・興奮・その他の感情的な刺激によっておこる発汗は、精神性発汗と呼ばれる。主にてのひらとか、あしのうらとかに汗をかくそうね。いわゆる、手に汗握るというやつね。またおでこから出るあせなんかが、あぶら汗とか呼ばれるわね。それと、ワキの下からも、直接的では無いけれど、精神性発汗によって刺激を受けて汗をかくことがあるわ。以上が、精神的発汗ね」
「さて、ここで悪い知らせがあるわ」
「ええっ」
「前のページで、汗とワキガの関係について説明したわね。それで、人間の身体の中で、一番汗をかきやすい部位ってどこだと思う?」
「まっまさか・・・・」
「そう、わきの下なのよっ! 詳しく言うと、汗の総量としてはとくに他の部位より多いということはないわ。ただ、温熱性発汗にいの一番に反応してしまうのがわきの下。しかも、場所柄、蒸発したりしにくくて、湿ってうじうじしてしい・・・」
「な、なんてこったいっ」
「それに、温熱性発汗に一番はやく反応してしまう、ということは、ちょっと暑くなっただけで汗がはじまるということで、結果的に身体の他の部位が反応しない室温、あるいは反応する前の室温に反応して汗をかくわけで、結果として汗の総量が多くなる、ということもありえるわけよ。さらに、腋下多汗症という、わきの下の汗がひたすら多く出てしまうという、対ワキガ対策的にはとても恐ろしい症状を持つ人もいるわ」
「まさに、わきの下っていうのは、ワキガを用意するために神が創造されたような部位なのよっ」
「が~ん」
「というわけで、続くわよっ」